SLOW OIL開発者の彩野がインタビューを受けました。こちらにも載せてみます。
Q.セラピストになったきっかけを教えてください。
大学を卒業し、就職を機に上京。広告代理店の営業として夜遅くまで働く過酷な環境の中で、思えば、日々仕事とタスクに追われ、一生懸命頑張っていたものの、疲れ果てて肌も身体もボロボロでした。
都内の好立地を優先して住まいを選んだため、家も本当に狭くて……。
日々、がむしゃらに頑張って獲得した営業成績。
そんなある日、休暇で地元に帰省した際、周囲から「上京してからすごくやつれたね。肌もボロボロだよ」と言われたんです。
その言葉をきっかけに、「何のために上京したのだろう」と振り返りました。
終電間近の深夜0時、煌びやかな女性たちが歩く日比谷駅のホーム。
私は重い営業バッグを持ち、そのホームへダッシュで向かっていました。
気づけば自分らしさはなくなり、心と身体はボロボロに。
”隣で並んでるようの綺麗な女性になりたかったんじゃなかったっけ”
”私しかできない仕事をしたい。今の仕事はいくらでも代わりはいる”
そんな思いが日に日に強くなっていきました。
そんな頃に出会ったのが、心も身体も癒やしてくれる隠れ家のリンパマッサージサロンでした。
「これなら私にもできるかもしれない。」
そう思い、リラクゼーションサロンやエステサロンで技術を学び始めました。
当時、東京に住んで2年が経っていましたが、日々仕事に追われ、知らないことばかりでした。
視野の狭さは痛感していました。こんな知らないことばかりでは、営業も強気にできない。そう思い、掛け持ちでBARでも勤務しました。色んな地域や人に興味がありました。
睡眠時間は3〜4時間。土日も関係ありません。
夢を叶えるために、以前勤務していた職場のコミュニティも離れ、寂しさや孤独を感じることもありましたが、それ以上に前へ進むことだけを考えていました。
そして、「私と同じように頑張りすぎてしまう人に、気づきや変化のきっかけを届けたい」と強く思うようになりました。
もともと人に喜んでもらうことが好きだった私は、自分にしかできない形で誰かの役に立ちたいという思いで技術を磨き、独立を果たし、セラピストとしての道を歩み始めました。

貯金40万円から始めた東京・恵比寿の小さなサロン。当時26歳。
朝9時から、遅い日は深夜1時まで。ボディを中心にフェイシャルまで、一人ひとりのお客様と向き合う毎日でした。
0時終電間近のホームよりも遅いけど、毎日が充実していました。
お客様からいただく「ありがとう」の言葉が、何よりの励みでした。
最後のお客様が終わると片付け前にソファーに雪崩れ込む。体力使う仕事ですもの。
延べ1万人以上のお客様、そしてセラピストであるスタッフ、これから独立開業する女性。施術や携わらせてもらうことで、身体だけでなく心にも寄り添い、本来の自分らしさを取り戻し、少しでも軽やかに生きられるようサポートしたい。
——その想いが、今や母であり子育て中であっても、変わらない仕事の原点と信念となっています。

Q.15年・1万人以上の施術を通じて、お客様の肌や体に触れながら気づいたことや、繰り返し聞いた悩みはありましたか?
東京の中心にある自身のサロンに通われる多くのお客様が、仕事や子育て、学びに追われる忙しい日々の中で、心身ともに疲れ、肌も慢性的に乾燥しているという現実がありました。
セルフケアに対しては「保湿が面倒」「続けられない」といった悩みが非常に多く耳にしました。
また、「自分に合う化粧品やオイルは何か」と相談を受けることも多く、その方の肌質や生活習慣に合わせて、どんなケアが最適かを常に考え続けてきました。
そうした経験を重ねる中で、“無理なく続けられる習慣”こそが、心と肌を変えていく本質だと実感するようになりました。
だからこそ、誰でも簡単に取り入れられ、自然と続けられる保湿ケアの必要性を強く感じるようになりました。

Q.今回のライフスタイルブランド MéTREAT TOKYO を作ることを決意したのは、どんな場面・瞬間でしたか?
結婚・出産を経て、仕事や生活のバランスが大きく変わったことがきっかけでした。
子どもがまだ小さく、自分自身のケアは後回しになり、夜泣きで眠れない日々が続く中で、心にも身体にも余裕を持てず、「自分が何者なのか分からない」と感じる瞬間が増えていきました。
そんな日々の中で、「自分に何ができるのか」「サロンという枠を超えて、世の中に届けられるものは何か」と改めて考えるようになりました。
そして、これまで長年向き合ってきたお客様の悩みを、施術だけでなく“商品”として届けたいという想いが生まれ、ブランドを立ち上げる決意に至りました。
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SLOW OIL へのこだわり
Q. 数あるカテゴリの中で、最初の商品が「オイル」だった理由は何ですか?
セラピストにとってオイルは常に施術に欠かせない存在でした。
これまで天然オイルや水溶性オイル、ミネラルオイルなど、さまざまな種類を試してきましたが、最終的にたどり着いたのがホホバの種子から採れたゴールデンホホバオイルでした。
ゴールデンホホバオイルは皮脂と同じワックスエステルに分類され、肌なじみが良く、高い保湿力と抗酸化作用を兼ね揃えています。さらに、髪や毛穴のクレンジング、フェイスケアなど幅広い用途に使える点も大きな魅力です。
施術の中でも、その使い心地や質の良さを実感してきたからこそ、オイルは単なる保湿にとどまらず、全身のケアを叶える存在だと感じるようになりました。
忙しい日々の暮らしの中でも無理なく続けられ、1本でさまざまなケアを完結できることこそが、現代のライフスタイルに合った形だと考え、「最初に届けるべきはオイルである」と結論づけ、ブランドの第一歩として商品化を決めました。
Q. 今後のブランド展開や、 想いを聞かせてください。
調香師と何度も試作を重ねて生まれた香りは、多くの方からご好評をいただいています。
今後は現在のラインにとどまらず、より多くの方に「自分の好きな香り」を選んでいただけるよう、香りのバリエーションを広げていきたいと考えています。
また、スキンケアにとどまらず、日常のさまざまなシーンで心地よさを感じていただけるよう、ライフスタイル全体に寄り添うアイテムの展開も視野に入れています。
日々の中でふと自分を大切にできるような、そんな存在をこれからも届けていきたいと思っています。